EPOMAKERのテンキー「EK21」をレビューします。
20キーにアルミノブを足しただけのシンプルなテンキーに見えて、中身はVIA対応・ガスケットマウント・ホットスワップ・トライモード接続と、自作キーボード好きが喜ぶ要素を詰め込んだ一台です。
本記事の製品はAliExpress様よりご提供いただいております。
目次
届いてすぐカスタムを始められる同梱物

パッケージ。背面にスペックがびっしり書かれていて、開ける前から「20%・トライモード・VIA対応」みたいな推しポイントが伝わってきます。

同梱物は本体、編組のUSB-A to USB-Cケーブル、キーキャップとスイッチを抜ける2-in-1プラー、予備の「Back」キーキャップ、そして予備スイッチが2個。ホットスワップ対応なので、このプラー1本あればスイッチもキーキャップもすぐ交換できます。このほか2.4G接続用のレシーバーも付いてきます。予備スイッチまで入ってるのは地味に親切ですね。
手のひらサイズに20キーとノブを凝縮した配列

正面から。テンキーの数字に加えて、左上にアルミ削り出しのノブ、いちばん上の段にFn・Tab・戻るキーが並びます。20キー+ノブで、いわゆる20%サイズというやつですね。

キーキャップはPBTのCherryプロファイルで、プリントは染料昇華。グレーとクリームのレトロな配色です。PBTらしいサラッとした手触りで質感はかなりいいです。配色は好みが分かれそうで、僕はわりと黒一色みたいなシンプルなほうが好きです。まぁ、ここは交換できるので気に入らなければ別のキーキャップを載せちゃえばいいだけですが。

前面にはUSB-Cポートと、24G / USB / BT の接続切り替えスイッチ。EPOMAKERのロゴもここに入っています。配線も接続切り替えも手前で完結。
手前と奥にツヤありの黒いパーツがあるんですが、ここが指紋やホコリが地味に目立ちます。ここも全部マットな質感でよかったかなと。


横から見ると、奥に向かってゆるく高くなる傾斜が付いています。この角度のおかげで、パームレストなしでもけっこう打ちやすいです。ただ最上段のキーまで頻繁に指を伸ばすようであれば、パームレストがあったほうがラクかもとは思いました。

底面。四隅にしっかりしたゴム足が付いていて、ガシガシ打ってもズレません。バッテリー容量1000mAhの表記もここにあります。

重量は実測235.9g。テンキーとしてはずっしりめですが、その分デスクに置いたときの安定感があって、片手で勢いよく叩いても動かないのは気持ちいいです。
EPOMAKER EK21 の仕様
EPOMAKER EK21 の仕様はこんな感じ。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| レイアウト | 20%(20キー+アルミノブ) |
| 接続方式 | 有線USB-C / 2.4GHz / Bluetooth(トライモード) |
| ポーリングレート | 有線・2.4GHz 1000Hz / Bluetooth 125Hz |
| スイッチ | Epomaker Wisteria Linear V2(リニア・工場潤滑済み・5pin) |
| ホットスワップ | 対応(3pin / 5pin) |
| キーキャップ | PBT・Cherryプロファイル・染料昇華 |
| マウント構造 | ガスケットマウント(Flex-cut PCB・PCプレート/3層フォーム) |
| ノブ | アルミ合金製 |
| RGBライト | 対応 |
| バッテリー | 1000mAh |
| 対応OS | Windows / Mac / Android |
| 重量 | 実測235.9g |
| サイズ | 約96 × 140 × 29mm(ノブ含む高さ約42mm) |
| カラー | Black Silver / Retro White |
| 付属品 | USB-Cケーブル、2-in-1プラー、予備キーキャップ、予備スイッチ、2.4Gレシーバー、説明書 |
| 価格 | 8,848円(AliExpressセール5,581円) |
スイッチは選べて、今回の個体にはEpomaker Wisteria Linear V2が入っていました。工場潤滑済みのリニアスイッチです。
使用感

打鍵音は、よく言われる「コトコト」系ではあるんですが、それよりほんの少しだけ高めの音、という感じです。これがなかなか心地よくて、数字を打つだけでもちょっと楽しくなります。
そして打鍵感。ガスケットマウントに多層フォームという構成のおかげで底打ちの衝撃がやわらかく、押すとほんのり沈み込むような独特の感触があります。このガスケットならではの感じは言葉にしにくいんですが、普通の安いテンキーとは明らかに違う打ち心地です。テンキーでここまで打鍵感にこだわってるのはいいですね。

気に入っているのが左上のアルミノブ。適度なノッチ感があって回しやすく、押し込んだときのクリックの重さもちょうどいい。安っぽいカタカタ感がなくて、ここは金属パーツの恩恵をしっかり感じます。
普段は音量調整に割り当てて、LightroomやPhotoshopを使うときはVIAでレイヤーを切り替えて、ノブをスクロールや数値の調整に使っています。ブラシサイズや露光量をノブでクルッと変えられるのが、左手デバイスとしてめちゃくちゃ便利なんですよね。
接続は2.4GHzをメインで使っています。レシーバーをPCに挿すだけで、遅延やペアリングで困ったことはなく、作業中ずっと安定していました。

RGBライトにも対応しています。キーの隙間から光がふわっと漏れる感じで、点灯させるとなかなかキレイです。僕は普通に点けて使っています。
バッテリーは1000mAh。使い方にもよると思いますが、体感では結構持つ印象で、頻繁に充電しなきゃいけない感じはなかったです。もしバッテリーをもっと長く持たせたいなら、RGBをオフにするという手もあるので、その日の気分で切り替えられるのはいいですね。
VIAでのカスタマイズに対応

EK21の本領はやっぱりVIA対応です。キーごとの割り当てはもちろん、レイヤーを分けてアプリごとにショートカットやマクロを仕込めます。僕はこれで、現像のときはLightroom用のレイヤー、レタッチのときはPhotoshop用のレイヤー、という感じで使い分けています。
もともとVIAを触ったことがあったので、設定で大きく躓くことはなかったです。VIAに慣れていれば自由度はかなり高いし、初めての人でも画面を触りながら慣れていけるタイプだと思います。ネットだとVIAの認識まわりに少しクセがあるという声も見かけますが、たしかにそこは似た印象でした。一度つながってしまえば普通に設定できるので、最初だけのお作法かなと。
数字入力だけなら正直オーバースペックですが、こうやってショートカットやマクロを盛り込んでいくと、価格以上に活躍してくれます。
EPOMAKER EK21 のいいところ・イマイチなところ
EPOMAKER EK21 のいいところ
- 有線・2.4G・Bluetoothのトライモードで環境を選ばない
- ガスケットマウント+多層フォームで打鍵感が気持ちいい
- アルミノブが回しやすく、音量にもスクロールにも便利
- ホットスワップでスイッチを好きに交換できる
- VIA対応でショートカット・マクロの自由度がかなり高い
- PBTキーキャップで質感がいい
- この中身で実売5,000円台からとコスパが高い
EPOMAKER EK21 のイマイチなところ
- 手前と奥のツヤありパーツが指紋・ホコリで目立つ
- 金属筐体ではないので高級感はほどほど(安っぽくはない)
- キーキャップの配色は好みが分かれる
- 角度調整の脚はないので、傾斜は固定
- パームレストがあると最上段はもっと打ちやすい
正直、価格を考えるとよくこれだけ詰め込んだなと感心する内容でした。イマイチな点も、光沢パーツの指紋とか高級感みたいに、機能とはあまり関係ないところがほとんどで、使っていて困ることはほぼなかったです。
手頃にカスタムを楽しみたいなら、かなりアリな一台
EPOMAKER EK21は、手頃な価格で独立したテンキーがほしい人や、いま使っているテンキーのカスタマイズ性に不満がある人にしっかり刺さる一台です。VIAでの自由度が高いので、ただの数字入力パッドとしてはもちろん、ノブとマクロを組み合わせて左手デバイスにしてしまうのもアリですね。
ガスケットマウントの打鍵感に、回して気持ちいいアルミノブ、スイッチも交換できるホットスワップ。このあたりが実売5,000円台から手に入るのは、コスパでいうとかなり優秀だなと思います。テンキーやマクロパッドを探している人、これは普通に候補に入れていい一台です。

